2020年のカスケード 〜30歳からのカナダ大学院留学〜

2020年9月からカナダのマギル大学院へ進学しています。現在は日本で生活していますが、じきにカナダへ渡航する予定です。カナダ入国の際の情報や、留学事情等全般を発信していきます。

入国編(コロナ):入国直前〜空港隣接の指定ホテルでの隔離(体験談)

こんにちは。C-flatです。先日、遂にカナダへ入国しました!バンクーバーの3日間の空港隣接の指定ホテルから、モントリオールへ移動し、気づいたら入国してから約一週間も経ちました。今日は、入国前の準備とホテル隔離の間の注意事項についてまとめていきます。

 

(1)カナダ入国前

入国の48時間前までに、ArriveCANの登録が求められています。アプリをダウンロードして、必要事項を記入しましょう。ArriveCANの記載方法は、他のサイトが詳しくまとめているので(カナダジャーナルさんなど)割愛しますが、ここでの注意事項は、ArriveCANの登録には、入国してから使える電話番号を日本で入手すること必須であるということです。

 

私の場合は、SIMフリーの携帯があるので、現地では当分は、プリペイド式のSIMカードで乗り切ろうとしていましたが、SIMカードの説明書を日本で読んでいたところ、電話番号は入国してからでないとわからないことが判明しました。そのため、急遽、カナダ入国前に電話番号がわかるSIMをアマゾンで入手しました。SIMカードを活用する場合は、電話番号が事前にわかるかどうか、また事前にわかる場合も手続きに時間がかかることがあるので、前もってよく確認しましょう。

 

(2)カナダ入国時

日本からバンクーバーへフライトに揺られること9時間(疲れもあり、寝ていたら、案外あっという間でした。)。いよいよカナダへ入国です。

飛行機を出た途端に、PCR検査のバーコードを持ったスタッフが待ち受けています。これは、入国審査及びimmigrationを抜けた後の、空港でのPCR検査の必要情報の事前登録のためのものです。入国審査やimmigrationでの待ち時間にぼちぼち登録しておきましょう。

 

さて、最初に待ち受けるのは、入国審査です。ここでは、パスポート、study permitを受領するレターなどが求められました。私の進学しているマギル大学の学部は、1年制の大学なのですが、なぜ留学期間は1年なのか、と聞かれました。

入国審査を切り抜けたら、荷物をピックアップしたのちに、Immigration部門へ。いくつかの質問の後、ここでstudy permitが渡されます。審査官も様々な人がいるようで、私の当たった人は物腰が丁寧な人でしたが、周りには少し詰問調で質問をしている審査官もいました。落ち着いて答えられるようにしましょう。

Immigrationが終われば、PCR検査です。事前に登録をしておけば、早いトラックで案内されます。PCR検査後は、10日目の検査キットを手渡されて、これで空港での手続きはおしまいです。

 

(3)空港隣接の指定ホテルでの隔離

次は、空港隣接の指定ホテルへ移動していきます。PCR検査実施会場が終わると、スタッフの人から、バスの待合場所まで案内されます。待たされること30分程度、10名程度で同じバスへ乗り、ホテルへ向かいます。

私の利用したCoastホテルでは、毎日の食事を選択することができ、時間になると食事が運ばれてきました。3日間のホテル滞在は、私は課題に追われていたこともあり、あっという間に終わりました・・・。PCRの検査結果は、eメールで1日後に送られてきました。結果を受け取り次第、ホテルをチェックアウトし、次の隔離場所へ移動することができますが、3日のホテルは事前払いなので、私はそのまま泊まりました。チェックアウト時には、空港PCRの陰性結果を提示しないといけないので、結果はダウンロードしておきましょう。

 

さて、次は、いよいよモントリオールへ移動です。

留学準備編:コロナ下でのモントリオールでのアパート探し(体験談)

こんにちは。C-flatです。今日は、コロナ下での日本のモントリオールでのアパート探しの体験談(主観的)について書いていきたいと思います。日本とかなりシステムが違うので注意が必要です。自分は日本にいる間に住居を探したこともあり、基本的には全てネットで探しました。

 

(1)どのエリアが良いのか?

治安が悪いところを避けて、交通の便が良い、自分の目的にあった場所を探しましょう。自分の進学しているマギル大学は現在オンライン授業が中心となっているので、必ずしも大学に近い家にする必要性はなかったのですが、クラスメイト達が大学近くに住んでいるというので、最終的には、大学に比較的近いエリアから家を探しました。プラトーエリアは、お洒落で少し高め。お値頃の住居は、カルティエ・ラタン、プラトー・モン・ロワイヤル辺りに集中しているようです。ダウンタウンエリアも人気です。

 

(2)契約形態は?

部屋を借りると一言で言っても、リース契約を交わして家主から1年間部屋を借りる場合(lease)と、家主から借りた人から一時的に又貸しをする場合(sublease)の2パターンあります。自分の場合は、カナダへ渡航する3月中旬頃から大学院終了の7月末まで4ヶ月間、自分と配偶者の二人用の家を探していたのですが、これを探すにはコツがいりました。

 

  • リースLease契約

カナダでは通常のリース契約は、1年契約が通常です。また、ケベック州では、7月1日契約が圧倒的に多く、その日に十数万人が引越しをすることから、なんでも“引越しの日”と呼ばれているのだとか。もちろんそれ以外の日でも、物件はあります(特に、コロナ下では、物件は需要が低く、交渉次第で家主はフレキシブルに対応してくれるようです)。リース契約は大抵家具なしなので、自分で家具を揃える必要があり、そして契約終了時には家具を一掃する必要があります。途中でリース契約を打ち切るのは、ケベック州の場合は、4つの例外を除いて禁じられており、契約途中で家を借りる必要がなくなった場合は、自分の代わりに借りる人を自分で探す必要があります。友人曰く、“モントリオールは住宅需要が高いので、1年契約して、4ヶ月後にサブリースしてもすぐに見つかるよ”、とのことなのですが、自分は、家具を全部手配して、4ヶ月後にサブリースする借主を探しだすという自信がなかったので、諦めました・・・。なお、中古家具の購入・売却は、FacebookのMarketplaceなどがよく利用されているようです(後述)。

 

  • サブリースSublease契約

それに対して、誰かが家主とリース契約したものをさらに借りるのがサブリース契約です。正確には、リース契約をそのまま譲渡される場合はassignment、一時的に転貸する場合はsubleaseと称されるようです。どのように又貸しされるによって、最後に家具を一掃するべきかどうか等、借受側の責任が異なってきますので、借りる際には注意が必要です。サブリースは、誰かが入っていたこともあり、家具が付いている場合が多いので、短期滞在向きです(値段は少々リース契約よりも高いですが。)。自分は、リース契約を諦め、サブリース契約を中心に探していきました。

 

(3)住居探しのチェックポイントは?

日本の住居とは違って、住居費以外に、光熱費、水道、ヒーティング、Wifiが含まれている家が多いです。逆に、洗濯機・乾燥機は、家の中ではなく、建物内にあり、共同で使うという家が多いです(洗濯機・乾燥機は、使用回数ごとにそれぞれ2ドルずつかかるのが通常のようです。)。家賃に何が含まれているかは、事前によく確認しましょう。

また、部屋の数え方は日本と異なり、バスルームが1/2、部屋は1とカウントされるようです(アパートタイプの詳細は、他のサイトでの説明をご覧ください。)。自分は二人用の部屋を探していたので、3 1/2(キッチン、リビング、ベッドルーム+バスルーム)を中心に探していました。

 

(4)どのように探すか?

住居を掲載しているサイトは複数あります。クラスメイト達に聞き込みをし、利用したサイト・フェイスブックページは以下の通りです。ここで覚えておく必要があるのは、それぞれ特徴があるので、何を探すかによってサイトを分ける必要があります。

フェイスブックページは、個人がサブリース物件を投稿している場合が多く、元々の家賃よりも安く設定されているケースが多いです。一方で、場所や金額などのソートができないため、一軒一軒、場所・金額等の条件を確認していく必要があります。

気に入った物件があれば、掲載している人にメッセージをします。今はコロナ下なので、実際に見学だけでなく、Virtual Tourを開催してくれるオーナーが多かったです。

 

 

サイト名・グループ名

特徴(少々主観的)

サイト

Kijiji

長期物件と短期物件の両者とも見つけやすい。単身用と家族用両者とも情報が見つけやすい。

Padmapper

短期物件のフィルターをかけることができる。短期物件の数は限られている。

Zumper

短期物件のフィルターをかけることができる。短期物件の数は限られている。

Airbnb

短期物件のみ。普通の賃貸と比較すると、少し割高。

e-maple

日本のコミュニティサイト。日本語でやりとりできる。物件数はかなり少ない。

フェイスブックのグループ

McGill Off-campus Housing

フェイスブックのグループページ。招待制(友達に招待してもらおう)。マギル大学近くの物件(主にサブリース)が掲載されている。どちらかというと単身用の物件が多め。

 

Montreal Housing, Rooms, Flats, Apartments, Sublets

フェイスブックのグループページ。招待制。モントリオール市全体。どちらかというと家族用の物件が多め。

Montreal Apartments For Rent1!

フェイスブックのグループページ。招待制。モントリオール市全体。どちらかというと家族用の物件が多め。

Montreal Real Estate-Buy, Rent, Condos, Appartements, Houses Etc

フェイスブックのグループページ。招待制。モントリオール市全体。どちらかというと家族用の物件が多め。

その他

Market Place

フェイスブックの一機能で、日本のメルカリみたいなもの。住居含めて様々な商品がやりとりされている・日本では導入されていないため、日本では利用不可。

 

(5)その他

コロナ下での特殊事情として、2週間隔離をしなくてはいけないというルールがあります(正確には、空港付近の指定ホテル3泊+目的先の場所で11泊ですが、詳細は前回の記事参照)。隔離の間は、一切外に出ることができないので、自分は洗濯機付きのAirbnbの部屋を借りることにしましたが、もちろん賃貸契約をした家で隔離を完了することも可能です。

 

アパート探しはかなり時間がかかるので、日本にいる時から物件を探すのがオススメです。だいたい2ヶ月くらい前から告知を出すのが通例のようです。私が探していた4/1からの物件は、大体2月くらいから掲載され始め、3月に入ると割と埋まってきてしまいます。渡航後でももちろん間に合いますが、少し早め早めに動き出すのが吉です。

留学準備編(コロナ対応):カナダ入国の際の義務のまとめ(2月27日時点、一部3月4日更新)

こんにちは。C-flatです。9月から約半年間、日本でオンライン授業を受けていましたが、留学も冬学期前半の終わりに差し掛かり、ようやくカナダへの渡航の準備を始めました。

 

本日は、コロナ渦ならではの、カナダ入国際のコロナ関係の義務事項(2月27日時点)をまとめました。大きくまとめると、(1)入国前、(2)入国時(空港)、(3)入国後(ホテル)の3段階ありますが、日々更新されていますので、渡航の際にはよく注意して原典ページをご確認ください。

 

(1)カナダ入国前のテスト

5歳以上の旅行者は、予約された便の出発時間から72時間以内に受けたテストの陰性の結果を提示しなくてはいけません。抗原テストを除く、承認されているテストの一種類(PCR (polymerase chain reaction)法又はLoop-mediated Isothermal Amplification (LAMP)法による新型コロナウイルス検査等)であれば良いとされています。

 

これの証明には、以下の情報が必要とされています。

  • 旅行者氏名及び生年月日:Traveller name and date of birth
  • テストを受診した機関名及び住所:Name and civic address of the laboratory/clinic/facility that administered the test
  • テスト実施日:The date on which the test was conducted
  • テストの種類:The type of test conducted
  • テストの結果:The test result

 

カナダ政府の該当HP(英文)はこちら

 

(2)カナダ入国時の3日間ホテル待機

2月27日現在、旅行者が、カナダ入国の際には、限られた特殊な例外を除いて、3日間、カナダ政府に指定された空港近辺のホテル(GAA: The government-authorized accommodations)に宿泊をすることが義務付けられています。旅行者は、出国の前に、GAAを予約し、予約証明及び事前に支払いを実施したことの証明をarriveCANのアプリを通じて提示しなくてはいけません(支払いは事前支払いしか認められておらず、旅行者負担です。)。なお、同伴者は同じ部屋に滞在が認められています。

 

外国人旅行者がカナダへ入国が許されている空港は4つですが、日本からは現在バンクーバー便しか運行していません。バンクーバー空港近辺のGAAは、以下の12ホテルです。2月27日時点では電話で予約のみ可能です。3月4日時点で、オンライン予約が可能となっているホテルは、7つあります。なお、予約がいっぱいであった場合は、カナダ政府HPによれば、旅行計画を変更することが期待されています。

 

なお、これらのブリティッシュコロンビア(バンクーバー)付近のホテルの一泊あたりの値段帯は以下の通りとされています(ホテルによって値段は異なる)。

Single occupancy:$420 to $530

Double occupancy: $440 to $730

Triple or Quad occupancy: $450 to $930

 

また、予約の際に必要な情報は以下です。

  • 旅行者氏名:traveller name(s)
  • 生年月日:date(s) of birth
  • 性別:gender (male, female, or undisclosed)
  • 入国日及び入国都市:arrival city and date
  • 支払い情報:payment information
  • 特別な取り扱いの必要性:special requests and accessibility concerns
  • ペット情報:pet information
  • メールアドレス:email address

 

DAAのテストで陰性が判明していれば、3日目の夜まで待たずとも、旅行者は移動をして良いこととなっています。また、この3日のDAAでのホテル滞在の際に、次の検疫期間の10日目に受ける、コロナ家庭用標本収集キット(COVID-19 At Home Specimen Collection Kit)を入手することになっています。

 

カナダ政府の該当HP(英文)はこちら

 

(3)カナダ入国後の14日間の自主隔離

空港から移動した先では、14日間自主隔離をしなくてはいけません。10日目には、DAAで渡されたコロナ家庭用標本収集キットを使用し、検査を行います。10日目のテストが陰性であり、14日間の自主隔離(3日間のDAAでの滞在期間を含む)期間を終えれば、自主隔離を終了することができます。

 

カナダ政府の該当HP(英文)はこちら

 

冒頭でも記載しましたが、ルールは刻一刻と変わっていますので、出国の際にはよく原典ページをご確認ください。次回は、Arrive CANのアプリの使い方や入力方法について紹介していきます。