2020年のカスケード 〜30歳からのカナダ大学院留学〜

2020年9月からカナダのマギル大学院へ進学しています。現在は日本で生活していますが、じきにカナダへ渡航する予定です。カナダ入国の際の情報や、留学事情等全般を発信していきます。

留学準備編:コロナ下でのモントリオールでのアパート探し(体験談)

こんにちは。C-flatです。今日は、コロナ下での日本のモントリオールでのアパート探しの体験談(主観的)について書いていきたいと思います。日本とかなりシステムが違うので注意が必要です。自分は日本にいる間に住居を探したこともあり、基本的には全てネットで探しました。

 

(1)どのエリアが良いのか?

治安が悪いところを避けて、交通の便が良い、自分の目的にあった場所を探しましょう。自分の進学しているマギル大学は現在オンライン授業が中心となっているので、必ずしも大学に近い家にする必要性はなかったのですが、クラスメイト達が大学近くに住んでいるというので、最終的には、大学に比較的近いエリアから家を探しました。プラトーエリアは、お洒落で少し高め。お値頃の住居は、カルティエ・ラタン、プラトー・モン・ロワイヤル辺りに集中しているようです。ダウンタウンエリアも人気です。

 

(2)契約形態は?

部屋を借りると一言で言っても、リース契約を交わして家主から1年間部屋を借りる場合(lease)と、家主から借りた人から一時的に又貸しをする場合(sublease)の2パターンあります。自分の場合は、カナダへ渡航する3月中旬頃から大学院終了の7月末まで4ヶ月間、自分と配偶者の二人用の家を探していたのですが、これを探すにはコツがいりました。

 

  • リースLease契約

カナダでは通常のリース契約は、1年契約が通常です。また、ケベック州では、7月1日契約が圧倒的に多く、その日に十数万人が引越しをすることから、なんでも“引越しの日”と呼ばれているのだとか。もちろんそれ以外の日でも、物件はあります(特に、コロナ下では、物件は需要が低く、交渉次第で家主はフレキシブルに対応してくれるようです)。リース契約は大抵家具なしなので、自分で家具を揃える必要があり、そして契約終了時には家具を一掃する必要があります。途中でリース契約を打ち切るのは、ケベック州の場合は、4つの例外を除いて禁じられており、契約途中で家を借りる必要がなくなった場合は、自分の代わりに借りる人を自分で探す必要があります。友人曰く、“モントリオールは住宅需要が高いので、1年契約して、4ヶ月後にサブリースしてもすぐに見つかるよ”、とのことなのですが、自分は、家具を全部手配して、4ヶ月後にサブリースする借主を探しだすという自信がなかったので、諦めました・・・。なお、中古家具の購入・売却は、FacebookのMarketplaceなどがよく利用されているようです(後述)。

 

  • サブリースSublease契約

それに対して、誰かが家主とリース契約したものをさらに借りるのがサブリース契約です。正確には、リース契約をそのまま譲渡される場合はassignment、一時的に転貸する場合はsubleaseと称されるようです。どのように又貸しされるによって、最後に家具を一掃するべきかどうか等、借受側の責任が異なってきますので、借りる際には注意が必要です。サブリースは、誰かが入っていたこともあり、家具が付いている場合が多いので、短期滞在向きです(値段は少々リース契約よりも高いですが。)。自分は、リース契約を諦め、サブリース契約を中心に探していきました。

 

(3)住居探しのチェックポイントは?

日本の住居とは違って、住居費以外に、光熱費、水道、ヒーティング、Wifiが含まれている家が多いです。逆に、洗濯機・乾燥機は、家の中ではなく、建物内にあり、共同で使うという家が多いです(洗濯機・乾燥機は、使用回数ごとにそれぞれ2ドルずつかかるのが通常のようです。)。家賃に何が含まれているかは、事前によく確認しましょう。

また、部屋の数え方は日本と異なり、バスルームが1/2、部屋は1とカウントされるようです(アパートタイプの詳細は、他のサイトでの説明をご覧ください。)。自分は二人用の部屋を探していたので、3 1/2(キッチン、リビング、ベッドルーム+バスルーム)を中心に探していました。

 

(4)どのように探すか?

住居を掲載しているサイトは複数あります。クラスメイト達に聞き込みをし、利用したサイト・フェイスブックページは以下の通りです。ここで覚えておく必要があるのは、それぞれ特徴があるので、何を探すかによってサイトを分ける必要があります。

フェイスブックページは、個人がサブリース物件を投稿している場合が多く、元々の家賃よりも安く設定されているケースが多いです。一方で、場所や金額などのソートができないため、一軒一軒、場所・金額等の条件を確認していく必要があります。

気に入った物件があれば、掲載している人にメッセージをします。今はコロナ下なので、実際に見学だけでなく、Virtual Tourを開催してくれるオーナーが多かったです。

 

 

サイト名・グループ名

特徴(少々主観的)

サイト

Kijiji

長期物件と短期物件の両者とも見つけやすい。単身用と家族用両者とも情報が見つけやすい。

Padmapper

短期物件のフィルターをかけることができる。短期物件の数は限られている。

Zumper

短期物件のフィルターをかけることができる。短期物件の数は限られている。

Airbnb

短期物件のみ。普通の賃貸と比較すると、少し割高。

e-maple

日本のコミュニティサイト。日本語でやりとりできる。物件数はかなり少ない。

フェイスブックのグループ

McGill Off-campus Housing

フェイスブックのグループページ。招待制(友達に招待してもらおう)。マギル大学近くの物件(主にサブリース)が掲載されている。どちらかというと単身用の物件が多め。

 

Montreal Housing, Rooms, Flats, Apartments, Sublets

フェイスブックのグループページ。招待制。モントリオール市全体。どちらかというと家族用の物件が多め。

Montreal Apartments For Rent1!

フェイスブックのグループページ。招待制。モントリオール市全体。どちらかというと家族用の物件が多め。

Montreal Real Estate-Buy, Rent, Condos, Appartements, Houses Etc

フェイスブックのグループページ。招待制。モントリオール市全体。どちらかというと家族用の物件が多め。

その他

Market Place

フェイスブックの一機能で、日本のメルカリみたいなもの。住居含めて様々な商品がやりとりされている・日本では導入されていないため、日本では利用不可。

 

(5)その他

コロナ下での特殊事情として、2週間隔離をしなくてはいけないというルールがあります(正確には、空港付近の指定ホテル3泊+目的先の場所で11泊ですが、詳細は前回の記事参照)。隔離の間は、一切外に出ることができないので、自分は洗濯機付きのAirbnbの部屋を借りることにしましたが、もちろん賃貸契約をした家で隔離を完了することも可能です。

 

アパート探しはかなり時間がかかるので、日本にいる時から物件を探すのがオススメです。だいたい2ヶ月くらい前から告知を出すのが通例のようです。私が探していた4/1からの物件は、大体2月くらいから掲載され始め、3月に入ると割と埋まってきてしまいます。渡航後でももちろん間に合いますが、少し早め早めに動き出すのが吉です。